失敗を繰り返すことで成功した自家製酵母の話

青梅酵母 自家製酵母

何度も失敗することで自家製酵母に良い環境ができる。

失敗が酵母に良い環境を作る

私自身の経験談になりますが、初めて自家製酵母を完成(成功)するまで何度も失敗しました。

一番初めに作ったのは、レーズン酵母。本を読みながら、本通りに作っているつもりでも、酵母は起きませんでした。今、振り返ると、失敗の一番の原因は、30度くらいの温度を保つことができなかったことだと思います。自家製酵母にチャレンジするときは、暖かい季節をおすすめします。

酵母ハック

失敗をして、自家製酵母が完成しなかったとしても、キッチンに微量の酵母菌が存在し、失敗の度に微量の酵母菌が少しづつ増えていき、酵母が住みやすい環境ができてくるのだと感じています。酵母が住みやすい環境になれば、自然と酵母が起こせるようになります。次第に安定した発酵力の酵母が起こせるようになり、その時のキッチンは、『酵母よるハック状態』その環境は、失敗を繰り返したことにより作られた環境だとも思っています。

自家製酵母が作れるようになると、失敗が少なくなります。恐らく、自家製酵母を作ってる方はほとんどの方が同じかと思いますが、レーズン酵母などの基本の酵母液を少し残しておきます。または、酵母液がなくなる前に、次の酵母を作り始めます。確実に起きた元気な酵母は、次に新しく起こす酵母にほんの少し加えるだけで、寒い季節でも、1日もすれば元気な酵母が完成します。

一度、自家製酵母作りに成功すると、成功した酵母液さえあれば、ほぼ失敗することなく自家製酵母を作ることができるようになります。そして、この環境を続けていると(パンを焼くことを続けていると)酵母にも良い環境が整ってくるのだと、私は考えています。つまり、作り続けている環境では、新しい酵母に挑戦したら、ほぼ成功します。失敗を繰り返していた時が嘘のように、色々な酵母が起こせるようになります。

きっと、キッチンにはたくさんの自家製酵母にとって嬉しい酵母が浮遊しているのだろうと思っています。(酵母ハック状態)

グリーンレーズンが良い環境を作った

私の自家製酵母成功(酵母ハック)のきっかけは、グリーンレーズン(中国製)酵母でした。

当時、購入した自家製酵母作りの本を何度も何度も読み返し、間違え探しをしていました。

まずは、基本のレーズン酵母ができなければ、他の酵母もできないだろう。と勝手に思い込み、レーズン酵母を完成することに必死でした。今、考えたら、レーズンにこだわり過ぎていました。

そんな時、ネットで検索をしていたら、グリーンレーズンがとても発酵力が高いという情報を得ることができました。しかも、カルディーに売っているということがわかり、すぐに買いに行き、仕込みました。

ネットでのグリーンレーズンはかなりの評判の良さに、次は絶対に成功するはず!という期待も大きく、今までと同じように仕込みました。すると、不思議なことにあっという間に本に出ている写真と同じように酵母が完成しました。今でも、その時の達成感は覚えています。やっと、パンが仕込める。

失敗を繰り返して、自分にあった自家製酵母を見つけることができる。

自家製酵母が成功しても、失敗は続く

グリーンレーズン酵母の成功後、またすぐに悩みが発生します。グリーンレーズン酵母はできたものの、自家製酵母のパンを焼くどころか、パンを焼くこともたいして経験ない私が、簡単にパンが焼けるはずはありません。一次発酵は進んでいるのかがよくわからないし、恐る恐る生地を触る感じ。イーストでパンを作った時との生地感覚も違い、あたふたするばかり、夕飯作りは後回しにしながら、どうにかこうにか焼き上げたパンの酷かったことは、一生忘れることはないでしょう。

なぜならば、夫に「ばくだん??」と言われたからです。

ただ、「ばくだん」とは言われたものの、レーズン酵母と小麦粉が熟成して、不思議な旨味があることだけはわかりました。人には出せないけど、なんとか食べることはできるし、不味いわけではありません。ただ、レーズン酵母は私の好みではないのかもしれない。と思ったのもこの時でした。この時がきっかけで、りんご酵母、いちご酵母、ヨーグルト酵母と出会います。

というわけで、ここから更に、酵母と小麦の魅力にはまっていくわけです。

酒粕酵母に出会うのは、もう少し先です。

自家製酵母歴10年でも失敗を繰り返す

自家製酵母を作ることが減り、パンを焼くこともできない日々が暫く続くと、酵母にとっても環境が整わないのか、パタリと酵母が起きなくなることがあります。今、正に、私はその状態にあります。

実は、今、私は、新たに、青梅酵母を作っています。

しかし、4.5日が経過しましたが、酵母が起きません。

梅雨明け前に仕込み、気温(室温)も十分に30度近くまで上がるため、リビングのテーブルに置いて様子を見ていました。青梅の量が少なめだったのも気になりますが、信州から届いた青梅だから、きっと、酵母菌もついていて、発酵も早いだろうと鷹を括っていたようにも思います。

ここ一日、二日、あまりに動きがない青梅に、何日経過したかも忘れかけ、少し意地になって、フィリングにするつもりで用意してあったレーズンを少し投入してみました。そして、今朝は綺麗に拭いたスプーンですくって、味みをしたところ、甘みがほぼ感じられなかったため、更にきび糖を追加しました。(きび糖は何度か入れています。)

この投稿の朝、ぷくぷくと小さな泡が出現しました。

今回、新しくブログを作ったこともあり、この時期にしかできない酵母の一つとして、青梅酵母を記録したい想いがありました。そんなわけで、失敗を失敗として受け止められずに、ジタバタしています。

こんな時は、あっさりと失敗を認め、新たな行動(新しい酵母)に移すべきです。

「失敗は成功の元」という言葉がある通り、失敗した経験こそが成功への道だから。

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